特集 どうなる,どうする病院の外来
医療政策の流れ
外来機能報告と「紹介受診重点医療機関」
熊木 正人
1
1厚生労働省医政局総務課
キーワード:
外来機能報告
,
紹介受診重点医療機関
,
紹介率・逆紹介率
,
地域の外来機能の明確化・連携
,
医療資源を重点的に活用する外来
Keyword:
外来機能報告
,
紹介受診重点医療機関
,
紹介率・逆紹介率
,
地域の外来機能の明確化・連携
,
医療資源を重点的に活用する外来
pp.482-486
発行日 2022年6月1日
Published Date 2022/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541211695
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2021(令和3)年5月に「良質かつ適切な医療を効率的に提供する体制の確保を推進するための医療法等の一部を改正する法律」(令和3年法律第49号)が成立・公布された.同法において,地域の医療機関の外来機能の明確化・連携に向けて,データに基づく議論を地域で進めるため,外来機能報告等が医療法に位置づけられ,2022年4月に施行されている.
改革のポイントは,患者が医療機関を選択するに当たり,外来機能の情報が十分得られず,また,患者にいわゆる大病院志向がある中で,一部の医療機関に外来患者が集中し,患者の待ち時間や勤務医の外来負担等の課題が生じていることから,患者の流れの円滑化を図ることにある.このため,医療資源を重点的に活用する外来の機能に着目し,紹介による受診を基本とする「紹介受診重点医療機関」という類型を創設した.
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