特集 看護現場のストレスマネジメント考
職場環境の活性化をめざして
ナースがストレスに直面するとき―臨床心理学の立場から考える
吉本 武史
1
1臨床心理士/ヒューマン・グロウス・センター
pp.365-369
発行日 2006年5月10日
Published Date 2006/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100071
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
筆者は,以前から,ナースのための,対患者およびその家族へのコミュニケーションの考え方とそのスキルについて,出版物などを通して看護現場の方々に提案してきた。その縁で,ナースの方々とのつながりが深くなり,現在に至っている。また,かねてよりカウンセリングを受けに来る多くのナースと接することで,その環境的,内面的ストレス状態にも,臨床心理学の立場から大きな関心をもってきた。こうした経緯から,現場の方々を通して,対患者ケアだけではなくナース自身のストレスケアも切実なテーマであることを知り,あらためて,ナースのストレスケアについては大きな関心事の一つとなっている。本稿ではこうした接点を踏まえ,看護現場にいくつかの提言をさせていただきたい。
Copyright © 2006, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.