特別記事
診療報酬のマイナス改定でのコスト削減方法
伊藤 雅教
1
1株式会社サイプレス
pp.303-307
発行日 2006年4月10日
Published Date 2006/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100060
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今回の診療報酬の改定では,3.16%という過去最大のマイナス幅となる。2005(平成17)年6月の病院運営実態調査報告では,一般病院の67.4%が赤字病院であった。その開設者別では自治体の88.6%,その他公的病院の44.5%,私的病院でも43.2%が赤字であった。今回のマイナス改定はこれらの病院を直撃し,将来の建て替え,改築への準備をも困難にする。
したがって今回の改定により,コスト削減が病院経営にとって重要な短期経営課題になるものと考えられる。また,在院日数の短縮を促進させる改定が盛り込まれ,患者の奪い合いがより一層厳しさを増すこととなる。
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