特集 看護管理者に求められる役割・能力―実力をつけるために必要なこと
日本看護協会看護教育研究センター・認定看護管理者研修
看護管理者がめざすもの 認定看護管理者となって
サードで学んだことや同窓生との情報交換から/【看護部長からのメッセージ】管理の基本は誠意ある態度と創意工夫
橋本 茂
1
,
大岡 裕子
1
1徳島大学医学部・歯学部付属病院看護部
pp.276-279
発行日 2006年4月10日
Published Date 2006/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100051
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なぜ認定看護管理者研修を受講したのか
国立大学病院が独立行政法人となり,早2年が過ぎようとしています。従来の国の庇護から自立を迫られ,特に経済的自立をしなければならないが,長引いた不況と診療報酬のマイナス改定など昨今の社会情勢は大学病院にとって厳しい状況になっています。そのうえ,大学病院は特定機能病院として,(1)高度の医療を提供すること,(2)高度の医療技術の開発を行なうこと,(3)高度の医療技術に関して研修を行なわせること,(4)他の病院または診療所から紹介された患者に対して,医療を提供すること,を義務付けられています。
そして,地域の医療機関との連携をこれまで以上に深め,当該医療機関から紹介のあった患者の受け入れを積極的に促進しなければなりません。このように大学病院のおかれている環境が大きく変わり,経済性を追求せざるを得ない状況は,言い換えればパラダイムシフトが起こっている状況であると考えました。
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