連載 リレーエッセイ 医療の現場から
看護用具創意工夫展
佐藤 和子
1
1医療法人社団大成会武南病院看護部
pp.943
発行日 2008年10月1日
Published Date 2008/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541101311
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看護用具創意工夫展の歴史は古く,20年以上前から大学病院や看護協会で開催されています.しかし中小の民間病院ではほとんど行われていません.現場の実践が優先されて余裕がなく,教育的な活動が二の次になってしまうからです.当院の看護師も「患者中心の看護」という意識が薄く,1日をただ仕事だけこなしている状態でした.
そこで,「患者のために,優しさと暖かなこころのふれあいを大切にし,質の高い看護を提供する」をモットーとして,2004年に業務教育委員会を立ち上げました.そして「看護職員の想像力を養い,看護サービスの向上を図る」ことを目的に,「看護用具創意工夫展」を企画したのです.新しいことを始めるには,多少の抵抗がつきものです.私が就任した2002年当事の看護部はきちんとした組織がなく,同じ方向に向けて運営されていなかったため,看護部の組織化が一番大変でした.
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