焦点 看護診断に関する研究と今後の課題
看護診断カテゴリーの「使用頻度」「重要度」「適切性」に関する研究
大谷 英子
1
,
山本 裕子
1
,
松木 光子
2
,
小笠原 知枝
3
,
江川 隆子
3
1大阪大学医学部保健学科
2福井医科大学医学部看護学科
3大阪大学医学部保健学科
pp.495-504
発行日 1998年12月15日
Published Date 1998/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681900718
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- サイト内被引用
1973年に北米看護診断協会(NANDA)が発足して25年になろうとする。日本では「看護診断」の言葉が導入されて以来20年を経過しようとしているが,1980年代後半より多くの「看護診断」関連の邦訳が出版されてきた1)。それに伴い,邦訳書を参考にNANDA診断カテゴリーを活用している施設も増加の一途をたどっている。
しかし,NANDA診断カテゴリーは,まだ開発途上であり,また北米との文化的差異や訳語の表現から,診断カテゴリーや診断指標が臨床にそぐわない,理解しにくい,違和感を感じるという声も多い。また,ほとんどの診断カテゴリーについて妥当性検討が行なわれておらず,臨床では邦訳された参考書を頼りに,看護診断本来の意図を離れ,なんとなく診断を当てはめているという現状も認められる。
Copyright © 1998, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.