増刊号特集 看護の未来を創造する アクションリサーチ─人々とともに,人々のために
看護におけるアクションリサーチの研究動向
山内 朋子
1
1日本赤十字看護大学
pp.316-333
発行日 2018年7月15日
Published Date 2018/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681201525
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緒言
社会心理学者であるK. Lewin(1890-1947)が1946年にアクションリサーチ(Action Research)という言葉を初めて使用して以降,アクションリサーチは教育や地域政策,ヘルスケア分野へと広がり,発展してきた。看護におけるアクションリサーチは1980年代前後になって欧米で始まり,1989〜1994年まで年間2〜5件であった海外の看護研究論文は1995年以降に一挙に増加している(嶺岸,遠藤,2001)。近年,国内の看護分野においてもアクションリサーチは広がりをみせている。そこで,本稿では2008年以降に焦点を当て,看護におけるアクションリサーチについて最新の研究動向を検討する。
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