特集 第1回看護研究セミナー
討議資料
最近の看護研究の動向
林 滋子
1
,
平山 朝子
2
1東京大医学部保健学科看護学教室
2国立公衆衛生院衛生看護学部
pp.375-379
発行日 1971年10月15日
Published Date 1971/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681200321
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はじめに
総合看護の概念が強調されるようになって以来,すでに10年あまりを経過している。そして看護教育においても1968年からは総合看護をめざした新カリキュラムによる看護の基礎教育が始められた。しかし,はたしてこの概念は真に看護職のなかに浸透してきたであろうか。もししてきていないとすれば,それはなぜなのか。今後どのような点に注目して推進させていけばよいのかを検討する必要があろう。そこで看護の諸領域を包括すると思われる看護婦・助産婦・保健婦によってなされた近年のスタディをレビューし,これらのスタディの着眼点を調べ,各分野の特徴をつかみ,またこれらのスタディを現在の看護業務の反映としてみ,これらを合わせて今後の看護の展開を検討するための一つの資料に供したいと考えた。
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