焦点 感染看護に関する研究と実践
内科病棟における清潔管理に関する検討—空気中浮遊菌および床細菌を中心として
遠藤 美代子
1
,
高橋 泰子
2
1東京大学医学部健康科学・看護学科
2東京大学大学院医学系研究科
pp.293-301
発行日 1999年8月15日
Published Date 1999/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681900514
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はじめに
原疾患あるいは治療の副作用によって免疫力が低下している患者は,感染に対する抵抗力が弱っており易感染状態に陥る。特に,血液疾患患者の場合,易感染状態は感染症を引き起こす大きな要因になっており,リスクが高い1-2)。また,高齢者の患者も,臓器機能の低下,免疫力の低下が現れている3)。
一方,病院内の感染制御に関する対策は,特殊な病棟のみならず,一般病棟においても重要である。患者に安全な環境を提供することは看護職の役割の一つであり,患者周囲の環境を清潔に整えておく必要がある。
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