焦点 清潔の看護に関する研究・1
座談会
看護における"清潔"の再検討
川島 みどり
1
,
安部 倫子
2
,
赤沢 利子
3
,
津田 佳世子
4
1東京看護学セミナー
2東京女子医大病院
3諏訪赤十字病院
4東大医学部保健学科
pp.34-45
発行日 1975年1月15日
Published Date 1975/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681200416
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津田 清潔ということは,看護ケアの非常に重要な目標の一つです,きょうはこの問題について,ケアの中でどのようなことが問題になっているか,今後どのように研究の方向へ持っていく課題がありそうか,模索をしてみることにしたいと思います。
病院というところは,言うまでもなく,病気を治して健康を守るところですが,何しろ病人が集まっている特殊な環境ですから,ある意味では患者さん自身が必ずしも清潔ではない対象でありますし,それからまた病気であるために抵抗力を失っていたり,体力やいろいろな機能が低下しているということで,より影響を受ける危険性が多い人たちであります。また,そのような人たちを取り扱っていく職員の問題もあります。したがいまして,病院の中での清潔というような問題につきましても,さまざまな角度のものがあると思います。まずそれぞれのお立場の中で,看護のサイドから清潔さに対してどのような基準と申しますか,どのような状態を清潔な状態としておられるのか,あるいは清潔にしたいと思っている目安のようなものについて,お話していただきたいと思います。
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