東西南北
清潔
福地 珍彦
1
,
諸沢 博司
2
,
竹田 真二
3
,
石瀬 嵩久
4
1東京都清掃局計画部
2全国環境衛生同業組合連合会事務局
3聖路加国際病院
4東京都選挙管理委員会事務局
pp.9
発行日 1969年7月1日
Published Date 1969/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661914525
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日本人の「きれいずき」には定評がある。事実家庭生活における諸々の習慣あるいは服装等々。しかし,これはどうやら自分の城の中でのこと。ひとたび外に出,公共の場所の使い方ではどうであろうか。朝早く店の戸を開けて店頭を掃ききよめ,水をうって一日の客を待つ商家の習慣は古くから見慣れている。ところが,その掃き集めた「ごみ」を車道に掃き落したり,街路樹の根元に押しつけたりする光景にぶつかりがっかりする。私は最近,出先の事務所に行った時,通りに面した2階の広いベランダに花を飾ることをすすめた。数日前これが実をむすんで,今は色どり豊かな三色スミレが向い側のビルや道行く人の目を楽しませているという。そこで,提案したい。街路に面した家の方は,その前の一本だけでよいから街路樹を可愛いがってください,根元の雑草をとってください,時々水をやってください,箱や不用品を根元につまないでください──と。
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