Japanese
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入門講座 介護方法論・6
清潔
Methodology of Caring. 6: Cleanliness
古井 透
1
Toru FURUI
1
1熊野町役場福祉保健課
1Section of Welfare and Public Health, Kumano Town Office.
pp.397-401
発行日 1994年6月15日
Published Date 1994/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551104024
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Ⅰ.いわゆる「清潔」を考える
「風呂などに入らなくても,命に別状がないのだから…….」とは,在宅のお年寄りや障害者の人たちと関わっていると,本人や介護者やその周辺でよく耳にするフレーズである.「湯ざめでもして,風邪でもひいて,それが原因で肺炎にでもなったらたいへんだから…….」とも.
確かに,全身状態や,浴室や脱衣場の温度や設備,充分なスペースの有無などのさまざまな条件が,安全で快適な入浴に必要なことは事実だが,これらをめぐる「困難」と「不可能」とは少し違うような気がする.障害者やお年寄りの場合,「困難」が即「不可能」と短絡的にされすぎることが,あまりにも多すぎるのではなかろうか.こういった問いかけの意味も含めて,筆者はあえて「風呂に入らなかったから,死ぬということだってある」と言いたい.それは,「社会的死」である.
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