焦点 在宅ケアに関する研究と課題
「シングルケース」スタディの方法論—その意義と活用上のポイント
小林 重雄
1
1筑波大学心身障害学系
pp.37-46
発行日 1997年2月15日
Published Date 1997/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681900380
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看護・リハビリテーション領域で社会的・教育的・心理的側面について,すなわち行動レベルについての研究を進める場合,原則的には多数例研究法が使用されてきた。これらの研究法は原理・原則を探究し,一般的特徴をとらえるためにはある程度は有効であり,それなりの成果を収めてきたと言える。
しかし,実践の場で真に利用価値が高い成果を得るためには個人差の大きな患者または対象者とかかわる実践家によるシングルケースまたは小数例の研究が必須となる。
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