焦点 在宅ケアに関する研究と課題
音楽運動療法の効果に関する研究の可能性
川島 みどり
1
1健和会臨床看護学研究所
pp.47-51
発行日 1997年2月15日
Published Date 1997/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681900381
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はじめに
古くはエジプト時代から,音楽を人々の心や身体に働きかける治療の手段として用いてきたことが知られている。最近,看護の領域でも術中の不安の軽減や緩和ケアの1手段として音楽を取り入れた研究が,学会等で報告されるようになってきた。また,運動療法はリハビリの領域で臨床的にも定着し,すでに現行の診療報酬上でも承認された治療としての位置づけがある。
今回取り上げる「音楽運動療法」は,野田燎が,20年来実践してきた方法であるが,単純に上記の2つのアプローチの組み合わせではない。その理由こそ,これから筆者らが研究する主題ともなるのである。まず,野田燎と音楽運動療法,そして筆者らと野田燎との出会いに続く,共同研究的実践の概要について述べておこう。
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