連載 臨床研究入門
シングルケース研究法
武田 丈
1
1関西学院大学人間福祉学部
キーワード:
効果測定
,
ベースライン
,
インターベンション
,
単一事例
Keyword:
効果測定
,
ベースライン
,
インターベンション
,
単一事例
pp.1353-1357
発行日 2012年10月10日
Published Date 2012/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103708
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シングルケース研究法は,名前が示すように,シングル(単一)のケース(患者または利用者)を対象にした効果測定のための研究法である.単一の事例において,リハビリテーションテーションの前後における機能や症状の変化,あるいは目標到達度を比較することで,客観的にリハビリテーションの効果測定を行うことが可能となる.リハビリテーション終了後の評価に活用可能なだけでなく,継続中のケースのなかで活用することにより現在行っているリハビリテーションの効果をモニターでき,その結果に応じてリハビリテーションの方針を変更させることもできる.本稿では,臨床研究において重要性が高いにもかかわらず,日本の現場で活用されることが少ない,このシングルケース研究法の概要を紹介する.
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