焦点 看護ケアの質の評価に関する研究
研究
看護の経済的評価に関する考察
安川 文朗
1
,
島田 陽子
2
,
金井Pak 雅子
3
,
中野 夕香里
4
,
井部 俊子
5
1医療科学研究所
2日本看護協会中央ナースセンター
3国際医療福祉大学
4日本医科大学医療管理学教室
5聖路加国際病院・看護部
pp.249-255
発行日 1995年8月15日
Published Date 1995/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681900304
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1.はじめに
医療費の適正配分が求められる趨勢の中で,医療にかかるコストの削減はわが国のみならず,世界的に重要な論点になっている。このような状況の中,自らが提供するケアの費用効果の高さを看護婦は証明すべきであるという考え方のもと,ICNは世界中の看護婦が看護ケアの費用効果に関心を持つべきであると表明している。そして,各国看護婦協会に対し,看護婦に費用効果への関心を持たせるとともに,それを証明するような研究活動を行ない,またヘルスケア施設や政府機関に看護の費用効果の高さを伝えること,看護婦や看護管理者に対しては,看護の費用効果への認識を深め,それに関する研究に参加することなどを求めている。
わが国においても,看護サービスはどのように経済評価を受けるべきかを検討し,看護の立場からその評価のあり方を示すことが求められている。そして,将来的には看護サービスの経済評価の方法が確立されることが望まれる。
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