Japanese
English
焦点 現象学的アプローチ
解説
理論と方法としての解釈的現象学
Interpretive Phenomenology as Theory and Method
Patricia Benner
1
,
片田 範子
2
,
鈴木 千衣
3
,
蝦名 美智子
3
1California大学看護学部
2聖路加看護大学看護学部
3聖路加看護大学大学院
pp.505-514
発行日 1990年12月15日
Published Date 1990/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681900277
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解釈的現象学は,人間存在の性質についての現象学的見地であり,世界に存在する人間のあり方を解釈する方法でもある(Heidegger,1962,1982;Dreyfus,1979;Dreyfus,印刷中;Packer,1985;Benner,1984a,1984b;Wrubel,1985;Benner & Wrubel,1989;Packer,& Addison,1989;Schilder & Chesla,1988;Leonard,1989;Lionberger,1986;Dunlop,1986;Bryskczynski,1989)。
現象学の中心をなす人間存在に関する観点(Dreyfus,印刷中;Benner & Wrubel,1989)は,第1に,状況(situation)である。これは,歴史的にも現在的にも,その個人がどのような状態にあるかを理解することである。状況に関する質問には,社会的にうまく機能しているものとして,あるいは,崩壊,新奇,混乱として状況が理解されているかどうか,第2は,体得すること(embodiment)である。これは,知覚的・情緒的反応と慣れた態度を含む具体的な知り方を含んでいる。
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