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特集 国際シンポジウム「家族看護学研究の動向:患者と家族のQOLの向上と看護の充実をめざして」
第I部 母子看護における家族看護学研究の動向
シンポジウム・2:地域における子どもと家族
Families with Children in the Community
Bette R. Keltner
1
1米国アラバマ大学バーミングハム校
pp.112-119
発行日 1994年6月15日
Published Date 1994/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681900184
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はじめに
看護婦は,地域においての活動を1世紀以上前から開始しています。そして幼い子どもたちをもつ家族は,看護婦のホームケアを受ける最初の人たちでした。こういったホームケアの経験から,看護婦は看護実践にとって家族という単位が重要であるということを早くから認めていました。その結果として,家族に関連した看護研究や理論が,看護学の重要な部分として,あらわれ始めたわけです。それは他の学問分野が,公衆衛生や社会機能の上で家族の果たす重要な役割を「発見」する数年前より,わかっていました。
家族という概念はなじみ深く,よく知っているものであると同時に,大変ダイナミックで複雑なものでもあり,家族の個々の健康に及ぼすさまざまな側面を理解するのはなかなか難しいことです。こういった各側面は家族のいくつかの定義の部分であり,生物学,社会生態学と経験において類似性をもっています。
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