特集 日本看護診断研究会・第2回学術集会報告
シンポジウム:看護診断の臨床への導入
1.看護診断の臨床への導入[1]—神戸大学医学部附属病院の場合
新道 幸恵
1
1神戸大学医学部附属病院看護部
pp.84-91
発行日 1993年2月28日
Published Date 1993/2/28
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681900115
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はじめに
神戸大学医学部附属病院の看護部においては,1990年(平成2年)5月から看護実践へのPOSの導入・定着に努力してきた。看護診断についてはPOSの一連の過程の中の「看護問題を明確にし,必要な看護行為を立案するための方向性を示す判断」の部分に組み込んで同時に導入・定着を試みた。
その判断の部分に「看護診断」を導入した理由の1つには,看護婦が日常の看護実践の中で,看護の専門的な判断を培うことが出来ると考えたことが挙げられる。このことは,また,看護婦が専門職としての自覚のもとに日常の看護を行なうことにつながり,ひいては看護の質の向上をもたらすことになるであろうと期待したからである。
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