特集 日本看護診断研究会・第1回学術集会報告
教育講演
看護診断とは何か?
松木 光子
1
1大阪大学医療技術短期大学部
pp.8-16
発行日 1992年2月15日
Published Date 1992/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681900058
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看護診断の歴史的経緯
看護診断は,看護過程におけるある工程である。つまり,看護をやっていく過程で,クライエントの状況をとらえてその問題の性質と原因を決定して,看護実践の方向を与えるものである。したがって,看護過程と切り離して考えることはできない。
もともと,看護過程や看護診断は看護の質と看護の専門的機能を追求する過程で生れている。初めて看護を“過程”として示したのは,リディア・ホールの1955年における講演1)であったといわれている。彼女は,看護の専門性が極めてよく発揮されていると評判の高い,“Loebセンター”という看護とリハビリテーションのための施設の責任者であった。
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