特集 EBPから実装へ1 モデルを深める
看護分野でよく使われる・開発されているモデル
JBI implementation framework
西村 直子
1,2
1大手前大学国際看護学部
2JBI:大手前大学インプレメンテーションセンター
pp.122-130
発行日 2024年4月15日
Published Date 2024/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681202187
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実装が難しいのはなぜか
PDCAサイクル[計画(Plan),実行(Do),評価(Check),改善(Action)]は,ビジネス分野のみならず一般的にも広く知られる枠組みである。計画したら実行し,それで終わりではなく,実行したことを評価し改善していくことは,私たちの生活の中にも組み込まれている。看護分野でいえば,看護師が日々行っている看護過程はこのPDCAサイクルそのものといえる。本邦で看護分野におけるエビデンスの実装(implementation)について考えるとき,次のような疑問が湧く。
・看護過程のプロセスにおいて,エビデンスに基づいたケアの実装は看護分野で普及しているか?
・いまから患者に行う看護ケアが,どのようなエビデンスに基づいているかを自覚しながら行っている看護師はどれくらいいるか?
・そもそもエビデンスとは何かをはっきり説明できるか?
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