特集 EBPから実装へ1 モデルを深める
モデルを臨床にどう活かすか
エビデンスに基づく看護実践の経験とARCC Modelの可能性
坂木 孝輔
1
1東京慈恵会医科大学医学部看護学科
pp.131-135
発行日 2024年4月15日
Published Date 2024/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681202188
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エビデンスに基づく看護実践の取り組み
私は,大学病院のICU,CCU,心臓血管外科病棟で15年の臨床経験を積みました。この期間に,働きながら修士課程を修了し,2016年には急性・重症患者看護専門看護師を取得しました。そして,エビデンスに基づいて臨床と研究の橋渡しをすべく,現在は博士後期課程に在籍しています。本年度から大学で教育・研究に従事して1年が経過しました。
ICUに所属していた頃,「臨床での疑問に対し,自ら情報収集して探求できる力を養うこと」を目的とする看護研究グループの立ち上げメンバーとなり,その後リーダーを務め,運営しました。このグループには,ICUの幅広いラダーレベルの看護師が主体的に参加し,集中治療医がメンターとして支援してくれました。活動内容は,研究方法や統計に関する勉強会,抄読会,リサーチカンファレンス等が含まれます。具体的に,ICUオリエンテーション,口渇への看護,妄想的記憶に関する実践や研究を行い,臨床での成功体験につながりました。
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