特集 日々の医療情報を研究に活かす—データの2次利用に向けて
訪問看護ステーションにおけるデータの2次利用でどのような研究ができるか
森岡 典子
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1東京医科歯科大学大学院保健衛生学研究科看護先進科学専攻基盤看護開発学講座ヘルスサービスリサーチ看護学分野
pp.311-323
発行日 2023年8月15日
Published Date 2023/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681202112
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はじめに
既存データを利活用した研究は,「冷蔵庫にある材料で料理をする」ことだと,よく例えられています。あるもので料理をするにしても,常備菜で出来るメニューにはどんなものがあるかをまずは前提知識としてもち,それを参考に,自分がつくりたいものを検討していく必要があります。したがって,本稿では,在宅ケア・訪問看護の質評価という観点から,国内外でのデータ収集の仕組み(常備菜にはどんなものがあるか)やそれらを活用した研究の実例(具体的なメニュー)をお示ししながら,訪問看護ステーションにおける既存データを利用することでどのような研究ができるかというヒントをご紹介したいと思います。
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