特集 若手研究者の活躍に向けて
—学協会における若手研究者支援の取り組み—看護理工学会の取り組み—他分野とコラボできる次世代の育成
吉田 美香子
1,2
,
桑名 健太
2,3
1東北大学大学院医学系研究科ウィメンズヘルス・周産期看護学
2看護理工学会次世代委員会
3東京電機大学工学部先端機械工学科
pp.113-121
発行日 2023年4月15日
Published Date 2023/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681202081
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はじめに
看護理工学会は,看護学,医学,工学・理学とその周辺領域において,それぞれの専門領域を深めつつ互いに協調連携することで,新たな学術分野,ケアに貢献する新技術の創成,それらに基づく社会への貢献をすることを目的として,2013年に設立された学会である(http://nse.umin.jp/)。会員数は約600と小規模ではあるが,「ものづくりによって,医療現場・患者をよくしたい!」という熱い想いを持つ人が集まり,学際的な活動を活発に行っている。若手会員(看護系と理工学系の臨床家・研究者)間の出会いや連携を支援する活動として,2017年に将来構想委員会の中に若手ワーキンググループが設置され,その後,独立した委員会として次世代委員会ができた。いまでは活動が軌道に乗っているが,軌道に乗るまでにはいろいろな失敗もあった。筆者らは,若手ワーキンググループ,次世代委員会を通じてこの活動に取り組んできたことから,失敗も含めて,他分野と連携ができる若手の人材育成を行う上でのTipsについて,私たちの経験を通して紹介したい。
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