特集 どうなる 特定健診・特定保健指導
【特定健診・特定保健指導への対応】
全日本病院協会の取り組み
西 昂
1,2
1社団法人全日本病院協会
2人間ドック委員会
pp.603-605
発行日 2008年7月1日
Published Date 2008/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541101232
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社団法人全日本病院協会(以下,全日病)の人間ドック事業は,菊池眞一郎第2代会長の熱意によって設立された.わが国の人間ドック事業は昭和30年代後半に開始され,当時の人間ドックは,月曜から土曜までの1週間に及ぶ入院が必要で,ドックを受けることは,1つのステータスであった.その後は,全国に広がり受診者も一般の人々を対象にするまで普及したが,当時自前の検査設備を備えることは,かなりの規模の病院でなければ不可能であった.
全日病では,独自の人間ドック事業を開始するにあたり,その理念を「利用者の負担軽減」「検査時間の短縮」「低額な費用」「検査精度の向上,維持」とした.この理念は,現在でも求められているものであり,これまで全日病では,日帰り人間ドック事業を推進してきたが,平成18年4月からは,一泊人間ドック事業を開始した.
本稿では,特定健診・特定保健指導の実施にあたり,全日病のこれまでの取り組みと今後の予定を紹介する.
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