連載 新・健康格差社会 どこまで解明・対策は進んだか・3
今後必要となる取り組みと研究①—ゼロ次予防への取り組み
近藤 克則
1,2
1千葉大学予防医学センター社会予防医学研究部門
2国立長寿医療研究センター老年学・社会科学研究センター老年学評価研究部
pp.618-623
発行日 2021年7月10日
Published Date 2021/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664201700
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健康の社会的決定要因について解明する社会疫学は,健康格差の実態やそれをもたらす関連要因・メカニズムを明らかにしてきた。しかし,それだけでは足りないと,本連載の第2回で述べた。加えて,健康格差の縮小まで図るべきだ。それを図ろうとする時,どのような「取り組み」(政策・実践などによる対策)を強めることが必要になるのだろう。
また,その取り組みを効果的なものにしていくためには,メカニズムの解明や効果評価などの「研究」も必要である。今回から2回にわたり,今後,今までにも増して進められるべき「取り組み」や「研究」について考えてみたい。
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