特集 若手研究者の活躍に向けて
—学協会における若手研究者支援の取り組み—日本助産学会若手研究者活躍推進委員会の取り組み—若手研究者の研究活動の継続を支える工夫
増澤 祐子
1,2
1聖路加国際大学大学院看護学研究科
2日本助産学会若手研究者活躍推進委員会
pp.106-112
発行日 2023年4月15日
Published Date 2023/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681202080
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
日本助産学会若手研究者活躍推進委員会の発足の経緯とミッション
日本助産学会は,助産学分野における若手研究者の育成における課題解決をめざすため,理事長直轄のワーキンググループ「日本助産学会若手ネットワーク」を2017年に立ち上げた。4名の若手研究者が運営委員となり,日々の研究・教育・実践に関わる悩みの共有や進学・キャリア構築の相談など,若手研究者同士の横のつながりや情報交換の機会を増やすことを目的としたネットワークである。このネットワークの参加者の要件として,日本助産学会の会員であり,年齢は満45歳未満,研究に関心のあるものとしていた。後に,この要件は変更となり,年齢の制限は設けず,日本助産学会会員には限定しないこととした。
日本助産学会若手ネットワークでは,次の2点のミッションを掲げた。①助産学分野における若手研究者・教育者・実践者間における交流を促進し,独立して研究,教育,実践の発展へ貢献することをめざすこと,②助産学分野の学術的,社会的課題に対し,他分野の若手研究者と連携しながら提言を行い,助産学,周産期医療および関連分野の社会的責任を果たすこと,である。
Copyright © 2023, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.