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日本精神科看護協会とは
一般社団法人日本精神科看護協会(以下,日精看)は,精神科看護に携わる人々を主たる対象とした職能団体です。47都道府県に支部を持ち,会員数は約3万8000人です。その役割は多岐に及び,精神科看護や精神医療等に関する政策の提言,精神科認定看護師の養成,年間約5万名が受講する研修会の開催,地域住民を対象とした精神保健に関する普及啓発活動,小学校や中学校,地域の団体,企業などを対象としたメンタルヘルスに関する講座の開催等を中心に活動しています。勘違いされやすいのですが,公益社団法人日本看護協会(以下,日看協)とは異なる団体であり,精神科看護職を中心とした,独立した職能団体です。また,精神科認定看護師(CEPN)は日看協ではなく日精看が認定している資格であり,現在863名(2022年4月現在)が活躍しています。
当協会は学術団体ではなく職能団体という特徴もあり,研究よりも実践や社会貢献に軸足を置いている団体ではありますが,全国の看護職を主な対象として1958年から学術集会を開催しています。年度別に学術集会の主題を設定し,精神保健医療福祉における看護の役割を果たす上での専門知識の獲得・共有や技術の向上を図っています。現在は年間2回開催しています(2023年度は6月に札幌市で,11月にさいたま市で開催予定)。また,『日本精神科看護学術集会誌』を発行しており,上記の学術集会での発表を経てブラッシュアップされた研究論文を投稿いただいています。学術集会にて発表された研究のみが投稿できる仕組みなのですが,あらためて査読を行い,受理された論文はメディカルオンラインを介して,広く皆さんに閲覧していただけるようになっています。無料で閲覧が可能ですが,投稿料・出版料は不要です。
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