特集 若手研究者の活躍に向けて
若手研究者の活躍に向けて—JANSの取り組みを中心に
仲上 豪二朗
1,2
1東京大学大学院医学系研究科老年看護学/創傷看護学分野
2JANS若手研究者活動推進委員会
pp.94-101
発行日 2023年4月15日
Published Date 2023/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681202078
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はじめに
日本看護科学学会(Japan Academy of Nursing Science:以下JANS)は1981年に設立された,日本の看護科学を牽引するアンブレラ学会である。会員数は1万人を超え,まさに日本の看護学を代表する学会の1つである。本学会のミッションは,定款に「看護学の発展を図り,広く知識の交流に努め,もって人々の健康と福祉に貢献することを目的とする」と定められており,そのために,学術集会や学会誌の発行など幅広い事業を展開している。その活動における中核の1つとして2019年から重点化された事業が,「若手研究者の育成及び支援」である。この事業を推進するため,JANS理事会は2019年に定款を改正し,学会の事業として明文化した。このことからも,学会をあげて若手研究者の活躍の場を後押しする姿勢が見て取れる。本稿では,JANSが展開する様々な若手研究者支援策の方針や実情について紹介し,今後の日本の,そして世界の人々の健康を支える若手研究者の活動推進に資することを目的とする。
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