特集 理論をつくる・つかう・つたえる—実践にいきる理論構築に向けて
セッションB「つかう」—1.看護実践を説明する
【事例】End of Lifeにおけるこどもセルフケア看護理論の活用
河俣 あゆみ
1
1三重大学医学部附属病院小児・AYAトータルケアセンター
pp.26-31
発行日 2022年2月15日
Published Date 2022/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681201953
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◆はじめに
こどもが疾患や治療に向き合い成長発達し自立していく過程には,こども自身が疾患や健康状態を受け止め,セルフケアを拡大していくことが重要となる。新生児期から青年期まですべてのこどもが,セルフケアを獲得するために必要となる力を持ち,成長発達とともに学習や体験を通じて,セルフケア獲得に向け能力を発達させていく力を持っている。それらは急性期,慢性期に限らず,End of Lifeの状況にあるこどもでも同様である。今回,End of Lifeにあるこどもに「こどもセルフケア看護理論」を活用したことで,こどもが生きるために発揮していた力が明確になると同時に,看護実践の示唆を得ることができた。本稿では,最初にこどもセルフケア看護理論について説明し,End of Lifeにあった事例を通して,こどもセルフケア看護理論の活用について述べる。なお,ここではこどもセルフケア看護理論と同様,“こども”と表記する。
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