特集 理論をつくる・つかう・つたえる—実践にいきる理論構築に向けて
セッションB「つかう」—1.看護実践を説明する
【解説】看護実践を説明する
渡邊 里香
1
1兵庫県立大学看護学部
pp.24-25
発行日 2022年2月15日
Published Date 2022/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681201952
- 有料閲覧
- 文献概要
- 参考文献
理論をつかって実践を説明することの意味
セッションBでは,理論を「つかう」をテーマとして,「看護実践を説明する」「理論に基づいて看護実践を行う」「理論に基づいて看護研究を行う」の3パートに分かれ,発表が実施された。本稿では,「看護実践を説明する」ということはどういうことなのか,その企画の意図するところ,意義や方法について解説する。
理論をつかい「看護実践を説明する」ことの目的は,理論をつかい,より体系的に看護実践を記述することにある。理論をつかうことは,現象の本質の理解を深め,他者と共有することを助ける。そのためには,「自分が行っていることを正しく知っている:Do I know what I do?」および,「自分が知っていることを正しく行っている:Do I do what I know?」を知ること,すなわち,個人的な知(Chinn, & Kramer, 2015)が出発点となる。
Copyright © 2022, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.