教室だより
千葉大学
片山 喬
1
1千葉大学
pp.78
発行日 1968年1月20日
Published Date 1968/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413200336
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我が教室は7年前の昭和35年6月,当時の皮膚泌尿器科より皮膚科と泌尿器科が分離し,当時皮膚泌尿器科教室の助教授であつた百瀬剛一教授が主宰者として就任され,ここに発足をみるに至つた。百瀬教授は昭和13年千葉医大卒,その後本学皮膚泌尿器科教室に入局され,本学医専教授,学部講師,同助教授を歴任された。教授初め諸先輩より承る所では嘗ての皮膚泌尿器科時代にも石原正次氏,中野等氏,黒田通教授,並木重郎教授等のごとき泌尿器科を表看板とされた諸氏が居られ,これらの方が百瀬教授とともに泌尿器科教室の礎を築いてこられた訳であるが,特に並木教授は昭和25年4月より僅か1年有余の御在職にて急逝されたが,その業蹟,御人徳等が現在でもよく話題にのぼつている。
教室発足当時は百瀬教授,平岡助教授(現東京厚生年金病院部長)以下僅か9名という小人数であつたが,その後年毎に多くの入局者を迎え,現在20有余名となつているが,外からの需要も多く,医局長は頭を悩ましている。
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