増刊号特集 臨床実践を研究につなげる
1 「ケアの意味を見つめる事例研究」に臨床の現場で取り組む
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「ケアの意味を見つめる事例研究」開発者の視点から
山本 則子
1
,
野口 麻衣子
1
1東京大学大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻高齢者在宅長期ケア看護学/緩和ケア看護学分野
pp.274-275
発行日 2019年7月15日
Published Date 2019/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681201643
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私たちは,2014年頃から「ケアの意味を見つめる事例研究(以下,事例研究)」の開発を行なってきた。その中で論文の出版,学会発表,方法論のセミナーを実施してきたが,いずれも開発メンバーがかかわるものに限られており,事例研究の普及拡大のためには,何か手立てが必要だと考えていた。
本特集では,事例研究セミナーに参加された研究者,および病院の教育担当者が病院内での看護研究に事例研究を採り入れ,院外の教育研究者と院内教育担当者,そして看護師の立場からその経験を書き記してくれている。ここでは,改めて事例研究方法の開発者の立場から,開発の経緯や事例研究において大切にしていること,および病院で実施する看護研究として事例研究を活用する意義について述べていく。
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