増刊号特集 2 若手研究者が描く未来
看護学研究者の「若手」コミュニティの形成と活動
綿貫 成明
1
1国立看護大学校看護学部
pp.342-346
発行日 2017年7月15日
Published Date 2017/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681201399
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はじめに
筆者は看護師として,また教員・研究者としての複雑な役割に,さまざまに戸惑いや悩みを抱え,そのつど上司や同僚と相談して解決していた。ふとあるときから,学会の委員会活動に参加する機会を頂いたのだが,組織を超えた研究者同士でつながる経験がとても新鮮に感じられた。実は,このようなコミュニティの場は,ピアサポートの場でもあり,所属の組織とはまた違って,自身を成長させてくれる場でもあった。
本稿では,看護学研究者の「若手」がコミュニティを形成する意義を述べ,その例として筆者がかかわってきた日本看護科学学会(以下,JANS)「若手の会」を挙げる。そのコミュニティ形成の経緯と活動の実際,現状と課題を振り返り,今後の展望を述べたい。
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