特集 質的統合法の現在─グラウンデッド・セオリーとの比較を中心に考える
質的統合法(KJ法)とグラウンデッド・セオリー
看護研究に質的統合法(KJ法)を用いる意義─GTとの比較から
正木 治恵
1
1千葉大学大学院看護学研究科
キーワード:
看護研究
,
質的統合法
,
KJ法
,
GT
,
グラウンデッド・セオリー
,
実践科学
Keyword:
看護研究
,
質的統合法
,
KJ法
,
GT
,
グラウンデッド・セオリー
,
実践科学
pp.228-233
発行日 2017年6月15日
Published Date 2017/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681201375
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はじめに
筆者は以前,質的統合法(KJ法)を用いた看護研究への取り組みから,看護研究における質的統合法(KJ法)の学問的価値についてまとめた(正木,2008)。このたび本特集にて,小島氏,山浦氏の論考より,KJ法とグラウンデッド・セオリー(GT)を比較しながらその方法論を深く理解していく機会を得て,当時には明確にできなかったことについても理解を深めることができた。それを踏まえ,本稿で改めて,質的統合法(KJ法)を用いた看護研究の意義について考察してみたい。
最初に質的統合法(KJ法)と看護実践との親和性について論述し,続けて看護実践を科学する研究方法としての意義や課題について考察する。
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