焦点 科学的な質的研究のための質的統合法(KJ法)と考察法(I)
看護学研究における質的統合法(KJ法)の位置づけと学問的価値
正木 治恵
1
1千葉大学看護学部
キーワード:
看護学の質的研究
,
質的統合法
,
KJ法
Keyword:
看護学の質的研究
,
質的統合法
,
KJ法
pp.3-10
発行日 2008年2月15日
Published Date 2008/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681100289
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はじめに
「質的統合法(KJ法)」とは,KJ法創案者である川喜田二郎氏の愛弟子である山浦晴男氏が,長年のKJ法の実践・指導を通して独自に探求を進め,命名したものである。今回,このような原稿を執筆することにはなったが,筆者自身の「質的統合法(KJ法)」の習熟度を問われると,未だ十分とは言えない。そのような筆者が,質的統合法(KJ法)の学問的価値について十分言及できるわけではないことを,最初にお断りしておく。恐らく,質的統合法(KJ法)の学問的価値を深めるのは,山浦氏ご自身の原稿によると思われるが,本稿では,看護学研究者としてこれを用いる意義について,筆者の考えるところを述べていきたい。
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