研究を志す人のために
研究的な態度とは
飯田 澄美子
1
1神奈川県立衛生短期大学
pp.74-76
発行日 1981年1月15日
Published Date 1981/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681200638
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看護界において,教育者にも実務者にも,研究的な取り組みが大切である,と強調されるようになったのは,昭和40年以降である。当時は,実践を行う者たちに対し,強い探究意欲と情熱が求められた。実際に自分の仕事の内容を改善したり,サービスを質的に向上させたりしていくためにも,研究的なものの見方や考え方をしていくことが必要であった。十数年経過した今日,そのことが,どのように発展してきたのであろうか。真理を求める人たちによって,また,新しい事実を具体的に創造していこうとする実践者によって,また,一歩でも看護の現状をよくしていこうとする人たちによって,その方向性は,順調に,間違いなく発展させられ,正しく認識され,成長させられてきたであろうか。もしそうでなく間違った方向に歩んできた,あるいは,問題があると感じたならば,それは,何なのか,どのようなことなのかを明確にし,修正して,今後の方向づけをしていかなければならない。そのような意味で,今一度,研究的な取り組みとは何か,ということについて考えてみたい。
"研究を実際に行う人"について考えてみると,二通りの人たちが考えられる。
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