焦点 "臨床における看護"の研究
研究
胃内視鏡検査時の患者の心理状態と看護婦の指導
松岡 緑
1
,
原 チヨ子
2
,
石内 房枝
2
,
松本 千代子
2
1九州大学医療技術短期大学部
2九州大学医学部附属病院
pp.107-111
発行日 1979年4月15日
Published Date 1979/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681200577
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はじめに
胃内視鏡検査は,いまや胃診断には不可欠のものになっている。しかしこれを受ける患者の心理状態や検査の苦痛を和らげる方法はほとんど研究されていない。胃内視鏡は医療者にとっては日常見なれた器具であり,検査も見なれているが,患者にとっては異常に映るものである4)。それゆえ,多少の個人差はあるものの,検査そのものに対する不安や診断結果に対する不安は大きいようである。
著者らは「暗示によるゾンデ挿入法の検討」において,施行時に被験者に対して適切なコトバかけをすることが,患者の苦痛・不安を大きく緩和することをすでに報告した5)。そして,胃内視鏡でも同様なことが言えるのではないだろうかと考えた。
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