焦点 看護における基礎研究
研究
食道癌術後早期肺合併症の実態とその予防
木村 久子
1
,
松山 真知子
1
,
古澤 恵子
1
,
玉木 真理
1
1虎の門病院
pp.258-264
発行日 1978年10月15日
Published Date 1978/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681200561
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I.はじめに
食道癌は高齢者に多く発症し,術式も開胸を伴うものが多いため,手術後の問題として特に肺合併症が多いといわれている。一方,術後合併症の発症は看護ケアの良否にも影響されると考えられる。虎の門病院において食道癌患者の手術が行われるようになってから4年が経過し,約220例に達した。そこで当院における食道癌術後肺合併症の実態を調べ,術後肺合併症を予防する看護ケアに資するために,肺合併症発症に関係のあると考えられる因子について,病歴調査を行った。
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