連載座談会
研究のすすめ方—理論と実践・1
千葉 康則
6
,
小野 洋子
4
,
前田 和甫
3
,
赤津 美穂子
2
,
石川 中
7
,
鈴木 富子
5
,
山下 栄一
8
,
橋本 絢子
9
,
波多野 梗子
1
,
三浦 良子
10
1神奈川県立衛生短大
2聖路加看護大学
3東大医学部保健学科
4東京都渋谷保健所
5日赤中央病院内科
6法政大脳生理学
7東大医学部内科
8上智大学社会学
9関東逓信病院小児科
10慶応大学付属厚生女子学院
pp.108-118
発行日 1969年4月15日
Published Date 1969/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681200129
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
看護研究の現状にふれて
司会 各ご専門の分野の第一線でご活躍中の先生がたに,きょうはとくに「研究のすすめ方」というテーマでアドバイスをいただき,今後の看護研究のための指針にしていきたいと思います。そのまえに,看護研究の現状と,現在看護研究のおかれている条件について,まずお話をしておきたいと思います。
現在,看護研究は,看護のなかでも非常に重要な位置を占めていると考えられます。とくにいままでの看護活動は,非常に伝統的な看護によってすすめられてきたわけです。しかしやっていきますうちに,科学的な裏づけというものの必要性が一方では求められ,また一方,看護を専門職業として確立するにはどうしても看護学として体系化しなければならないという動きが出てまいりました。いずれの場合からいいましても,これからはどうしても看護研究の必要性が感じられているのが現状です。
Copyright © 1969, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.