病院外来予約制度・その1
そのすすめ方と利点
左奈田 幸夫
1
1国立埼玉病院
pp.92-97
発行日 1967年6月1日
Published Date 1967/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661913189
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はじめに
近年病院外来患者の増加傾向は,患者にとっては待時間2時間,診察2分という言葉や,早く診てもらうために競って朝早く来院することにより,ますます待時間の増加となり,このために病院職員は病院の混雑,騒音のため業務の円滑化をさまたげられ,病院のラッシュアワーという時間帯をつくるようになり,外来運営の障害となりつつある。
私が国立埼玉病院で外来予約制度を正式に始めたのは昭和40年1月からであるが,欠点と思われることはまったくなく,患者のためにも,職員のためにも,病院運営上にも有利であることが判然とした。また現在では病院関係者は病院外来予約制度の必要性を十分認識するに至ったが,最も関係の深い看護関係者の諸姉に本制度の常識をもってもらいたいと思うので,要点について述べてみたいと思う。
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