連載座談会
研究のすすめ方—理論と実践・2
千葉 康則
1
,
前田 和甫
2
,
石川 中
3
,
山下 栄一
4
,
波多野 梗子
5
,
小野 洋子
6
,
赤津 美穂子
7
,
鈴木 富子
8
,
橋本 絢子
9
,
三浦 良子
10
1法政大脳生理学
2東大医学部保健学科
3東大医学部内科
4上智大社会学
5神奈川県立衛生短大
6東京都渋谷保健所
7聖路加看護大
8日赤中央病院内科
9関東逓信病院小児科
10慶応大学厚生女子学院
pp.217-229
発行日 1969年7月15日
Published Date 1969/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681200142
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方法の問題
実験研究の意味
司会 前回は,看護研究のテーマの選び方を中心に,座談会をすすめてまいりました。そのなかには,研究体制を作ることなど,看護研究の過程全体を通じての重要な点がいくつも含まれていたと思います。今回は,もう少し先に話をすすめ,方法の選択のしかた,研究のすすめ方,を中心にしたいと思います。方法の選び方は,実際にはテーマの決め方とはうらはらの関係にあるものですから,前回と重複するものもあると思いますが,具体的に実施する方法の選択あるいは対象を選んで実施するという段階に広げて話をしていきたいと思います。
前回に,患者と看護婦の人間関係あたりからはいっていくといいのではないかという話がありました。医学では基礎的なものとして実験的な方法というものがあるわけですが,看護のほうではあまりそういうことが行なわれていない。実際的な看護活動をしながらでは無理な面があると思いますが,看護研究における実験的な方法の位置についてあたりからいかがでしょうか。
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