諸外国の看護活動
Swiss—科学性よりも人間性重視の現状
市丸 祝子
1
1Sanatorium KILCHBERG
pp.170-173
発行日 1968年4月25日
Published Date 1968/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681200058
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はじめに
科学的な裏づけをもった看護を!理論的な根拠がある行為を!と叫び,努力している日本の看護の場を離れてから2年を経た私が,いま体験していることは,科学性と表面的には縁遠いとさえ思えるような,きわめて素朴な看護である。そういう看護に対してなかば驚きつつもおおいに関心をさそわれているのが現状である。
私が経験したスイスの看護は,しかし,2か所のサナトリウム(結核科,精神科)と小さなクリニックに限られており,あとは見学した際に知り得た範囲のものでしかないことを,まずおことわりしておきたい。
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