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海外論文
疼痛の緩解に対する看護の効果
The Effect of Nursing Interaction upon Pain Relief in Patients
Fay T. Moss
,
Burton Meyer
,
武山 満智子
1
1元:東大分院健康指導部
pp.158-162
発行日 1968年4月25日
Published Date 1968/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681200056
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本論文はナースが患者の訴える痛みに対して,鎮痛剤を用いずに痛みを軽減させるか緩解させる看護を行なうことができるか,という問題を取り上げているが,それは次のような論点に基づいている。すなわち,もし痛覚刺激に対する患者の知覚を和らげることができるものならば,刺激に対する反応もまた和らげることができるであろう,ということである。したがって,本論文中に規定された看護とは,痛みの刺激に対する患者の知覚を和らげるための行為である。
本研究は,成人患者の痛みに対して看護が効果をあげることができるという,過去の立証にこたえて行なわれたものである2,4,6,8,15,16)。しかし,そのような立証をしているいくつかの研究も,すべての看護行為が,すべての患者に,同じような効果をあげることはできないということを示している。したがって残された問題としては,疼痛が緩解されるときにはどういうことがおこり,それはどのようにしておこるのかという問題がある。
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