研究者とともに
「メニエール病患者の背景について」をめぐって
石川 中
1
,
大塚 寛子
2
,
薄井 坦子
3
,
堀口 達子
4
,
水越 澄江
5
,
林 滋子
4
1東大内科
2東大分院内科
3東京女子医大付属高等看護学校
4東大医学部保健学科
5東京女子医大病院耳鼻科
pp.135-157
発行日 1968年4月25日
Published Date 1968/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681200055
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
司会者のことば
看護婦が日ごろ患者を看護するなかで,このような患者はいったいどのような問題をもっており,また,どのように看護(援助)していったらいいのであろうか,という問題にぶつかるとき,看護を専門職業(profession)とする看護婦であるならば,その問題に対して解決を求め,医師や先輩看護婦から情報を得たり,また,書物や文献をしらべたりするであろう。そしてさらにその問題と取り組み,研究を展開していくであろう。
本研究のレポーターである水越さんは,このような研究に取り組まれたのであると思う。この看護研究は,単に症例のもつ具体的な問題をどのように扱うのか,ということを勉強する看護計画の類ではなく,メニエール病患者を複数としてとらえ,それらの問題点を感じ取って行なわれた点に研究としての意義を深く感じる。
Copyright © 1968, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.