特集 看護学において若手研究者をどう育てるか?(I)
千葉大学大学院看護学研究科長としての立場からの提言
宮﨑 美砂子
1
1千葉大学大学院看護学研究科
キーワード:
看護学
,
若手研究者
,
人材育成
,
大学院教育
Keyword:
看護学
,
若手研究者
,
人材育成
,
大学院教育
pp.33-37
発行日 2014年2月15日
Published Date 2014/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681100869
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はじめに
千葉大学大学院看護学研究科(以下,本学)における看護学の大学院教育は,1979年にわが国初の,看護学の学位を授与する課程として看護学専攻修士課程,1993年には看護学専攻博士課程(前期2年および後期3年の区分制),さらに2002年には現職の看護管理者を対象に看護システム管理学専攻(独立専攻,修士課程3年)を設置し,充実を図ってきた。また2014年4月からは,5大学による共同災害看護学専攻博士課程(5年一貫制)を開設予定である。本号の特集テーマである「若手研究者の育成」に特に関係する看護学専攻博士課程に焦点を当てて本学の実績をみると,学生定員86名(前期2年50名,後期3年36名)において,創設以来,2013年3月時点で,805人(修士659人,博士146人)を社会に送り出してきた。
本稿における私の役割は,看護学の若手研究者の育成にかかわる大学院教育機関として,博士課程教育の取り組み実績をもつ大学としての立ち位置から,また大学院教育において若手研究者の育成を体系的かつ組織的に強化していく必要性を感じている立場から,若手研究者の育成にかかわる大学院教育の役割および課題を踏まえ,提言を述べることである。
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