特集 看護学において若手研究者をどう育てるか?(I)
学協会,大学院の立場から若手研究者の育成を考える
看護学研究者をどう育てるか?―日本看護研究学会の見解と方針
中木 高夫
1,2
1一般社団法人日本看護研究学会
2天理医療大学医療学部看護学科
キーワード:
若手研究者
,
研究初学者
,
ミスコンダクト
,
著者資格
,
断片投稿
,
こま切れ投稿
Keyword:
若手研究者
,
研究初学者
,
ミスコンダクト
,
著者資格
,
断片投稿
,
こま切れ投稿
pp.28-32
発行日 2014年2月15日
Published Date 2014/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681100868
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はじめに
一般社団法人日本看護研究学会(理事長:黒田裕子 北里大学大学院看護学研究科教授)の設立の目的は,「広く看護学の研究に携わる者を組織し,看護に関わる教育・研究活動を行い,看護学の進歩発展に寄与するとともに社会に貢献する」ことである。すなわち,看護学の研究という同じ志をもつ人たちがSocietyをつくり,広く人々の役に立つ看護研究を行ない,発表し,研鑽し合うことによって,看護学の進歩を牽引し,社会の幸福(福祉)に役立とうということである。
そのために,①学術集会の開催,②学会誌の発行,③学術講演会の開催,④奨学会事業,⑤学会賞・奨励賞事業,⑥研究倫理に関する啓発事業,⑦国際活動推進事業,⑧公開講座等の社会貢献事業,⑨関係学術団体との連絡・提携,⑩その他本法人の目的を達成するために必要な事業を行なうことが定款に書かれている。
私が日本看護研究学会の会員になったのは1980年代のはじめと記憶するが,会員数はまだ500人であった。1000人を超えたのが1987年,2000人が1992年,3000人が1997年,4000人が2001年,5000人が2005年,6000人が2012年で,まもなく6500名になるだろうと予測している(図1)。
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