特集 質的研究方法を用いた博士論文作成指導の技法―メンタリングプロセスに焦点を当てて
ディスカッションへのコメント
麻原 きよみ
1
1聖路加看護大学
pp.407-409
発行日 2013年7月15日
Published Date 2013/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681100806
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本特集で取り上げられているワークショップでは,Christine A. Tanner博士の講演,「質的研究方法を用いた博士論文作成指導」に関する各シンポジストの発表,中山洋子先生とTanner博士の指定発言に引き続き,質的研究方法を用いた学位論文作成指導に関する指導上や組織上の問題,および指導技法のあり方について会場参加者とのディスカッションが行なわれた。ディスカッションでは,学生が概念を創出するための技法について意見が出される一方で,それを可能にする学生と教員との関係性や教員の姿勢およびかかわりなど,継続した「指導プロセス」における「パートナーシップ」の重要性があげられた。
以下,指導プロセスの鍵であるパートナーシップ,指導技法の中核をなす概念創出のための指導技法,組織としての指導体制のあり方,今後の研究の方向性について,ディスカッションの内容をまとめてみたい。
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