特集 臨床看護師が取り組む研究モデルの探究
臨床看護研究に関する文献検討
宇多 絵里香
1
1佛教大学保健医療技術学部看護学科
キーワード:
臨床
,
看護研究
,
研究支援
Keyword:
臨床
,
看護研究
,
研究支援
pp.630-637
発行日 2012年12月15日
Published Date 2012/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681100716
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はじめに
看護の質の向上,日々の看護援助への活用などを目的として,臨床では看護研究が行なわれている。臨床で働く看護師は,院内教育の一環で看護研究を行なうことが多い。看護系大学が増加し,基礎教育において看護研究の方法を学んだ臨床看護師が増加したとはいえ,臨床の中での疑問や問題点を研究テーマに結びつけて,独自に研究を進めていくことは容易ではない。また,日々の業務をこなしながら看護研究を行なうことは,時間の確保や心身への負担などの困難を抱えている。そのため,研究指導だけでなく,研究を行なうための環境整備が必要であり,周囲の理解も必要とされる。
本稿では,過去29年間(1983~2011年)の臨床看護研究に関する文献検討を行ない,臨床で行なわれている看護研究の実態や支援の実際,研究成果の活用,看護研究における倫理,臨床看護研究の動向について明らかになったことを報告する。
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