特集 研究者育成のための質保証におけるグローバルスタンダード
扉
牧本 清子
1
1大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻
pp.4-5
発行日 2012年2月15日
Published Date 2012/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681100611
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数年前,「もはや日本は“経済は一流”とはいえない」という経済財政担当大臣の発言が注目を集めたことがある。そしてその後,政権交代後の事業仕分けで,「2位じゃだめなんですか?」という行政刷新担当大臣の言葉がまた話題になった。いまや“一流”や“一番”をめざしているのは,日本以外のアジア諸国で,経済発展の起爆剤として教育や医療に重点政策を展開し,世界の最先端をめざしている。
アジアにおいて日本は,戦後数十年間,医療や教育面でもロールモデルであった。しかし,最近はどうであろうか?The Joanna Briggs Institute(JBI)のセンター長会議やEAFONSなどの学会でアジア諸国の研究者と話をしていると,日本の医学・看護学の教育・研究は,台湾・韓国・シンガポールなどの国に追いつき,追い越されつつある気がする。
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